パワーレーザーDXプラットフォーム

お知らせ

パワーレーザーDX技術セミナーのご案内 2023年8月23日(水)13:00−15:00

 パワーレーザーDXプラットフォームでは、「パワーレーザーDX技術セミナー」として、講演会を開催いたします。阪大レーザー研のコロキウムと共催として、現地会場とオンラインのハイブリッドで開催します。パワーレーザーDXプラットフォームやパワーレーザー関係者に参加いただけますよう、ご案内いたします。

日  時: 2023年8月23日(水) 13:00−15:00
会  場: 大阪大学レーザー科学研究所 E棟3F  実験統括室
     オンサイト及びオンラインのハイブリッド開催
講演題目:「J-KARENにおける時間コントラストの改善」
講  師: 量子科学技術研究開発機構 関西光量子科学研究所
       桐山博光 博士(同志社大学 連携大学院 教授)


講演概要: 1985 年に発明されたチャープパルス増幅(Chirped-Pulse Amplification: CPA)法を契機に、超短パルス光を高エネルギーにまで増幅できるようになり、PW(ペタワット= 1015 W)級の出力が可能となった。PW 級レーザーを集光することにより、1022 W/cm2を超えるような高い強度が実現できる。このような超高強度レーザーと固体密度のナノメートル厚薄膜やマイクロメートルスケールクラスター粒子との相互作用実験において、レーザーの時間コントラスト(メインパルスと背景光の強度比)が重要となる.例えば,コントラストが10桁あったとしても、メインパルスより時間的に先行する背景光の強度は1012 W/cm2 以上となり、レーザーアブレーション閾値(1010 W/cm2)を超えてしまう。このため、固体ターゲットはプラズマ化して膨張し、メインパルスは、ターゲット表面のプリプラズマと主として相互作用し、固体密度物質と直接相互作用ができなくなる。したがって、多くの実験において、背景光によりプリプラズマが形成されないような高いコントラストが必要である。ここでは、量研・関西研で開発したJ-KAREN-P レーザーを例に、超高強度レーザー時間のコントラスト向上技術について紹介する。

オンライン:Teams

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